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2025/02/27  NEW!
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2025年3月号に、橋本の特集記事『IEの変遷から真髄に迫る』が掲載されました。

2025/01/27
日刊工業新聞社の雑誌機械技術2025年2月号が発売されました。小川の連載記事 『IOT導入に欠かせないデータ分析と統計学の基礎』 第2回データの分布やばらつきをひと目でつかむグラフ(レベルT)が掲載されています。

2025/01/10
日刊工業新聞社の雑誌機械技術2025年1月号から、小川の連載記事 『IOT導入に欠かせないデータ分析と統計学の基礎』がスタートしました。

2024/05/2
日刊工業新聞社の雑誌プレス技術2024年5月号に、小川の特集記事 『プレス加工のための原価管理の基礎と応用』が掲載されました。

2023/06/1
日刊工業新聞社の雑誌プレス技術2023年6月号に、小川の特集記事 『工場の環境・レイアウトの改善に必要な8つのステップ』が掲載されました。

2023/05/1
日刊工業新聞社の雑誌工場管理2023年5月号に、橋本の特集記事『今、生産技術が担うべき役割を問う』が掲載されました。

2023/04/1
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2023年4月号に、橋本の特集記事『デジタル・サプライチェーン−マス・カスタマイゼーションはSCの理想形−』が掲載されました。

2022/05/24
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2022年6月号に、橋本の特集記事『スマート・ファクトリーへの道−業績直結型デジタルツインとIoTの構築−!』が掲載されます。

2022/05/17  NEW!
小川正樹の新著 『プロ直伝!必ず役立つデータ分析と統計』が2022年5月17日にナツメ社より出版されました。

2021/10/20
日刊工業新聞社発行の雑誌 『工場管理2021年11月号』 に橋本賢一の記事『管理・間接部門の改善推進に必要なモチベーションアップ』が掲載されました。

2021/06/4
小川正樹の新著 『成功する管理会計の基本』が2021年6月4日にナツメ社より出版されました。

2020/04/13
小川正樹の新著『必ずわかる原価計算のしくみと実務』が2020年4月8日にナツメ社より出版されました。

2020/02/28
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2020年3月号に、橋本の特集記事『設備投資の意思決定を誤るな!!』が掲載されました。

2019/05/07
日本インダストリアル・エンジニアリング協会の機関紙「IEレビュー」310号 2019 Vol.60 No.2 に大塚の特集記事『生産効率は上流のモジュラーデザインで決定する』が掲載されました。

2019/03/14
日本インダストリアル・エンジニアリング協会より、功労賞を授与されました。

2019/02/01
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2019年2月号に、橋本の特集記事『生産性向上=自動化ではない』が掲載されました。

2018/09/26
弊社、常務取締役の大塚泰雄が代表を務める モジュラーデザイン研究会の【ECM/MDI 第6回定例講演会】が 来る10月22日(月)に品川で開催されます。 モジュラーデザインに関する研究報告や事例発表の機会と なっております。 参加費は無料ですので、ぜひご参加ください。 申込みはコチラより。

2018/09/20
橋本賢一の新著『実践 原価計算』が10月12日に日本能率協会マネジメントセンターより出版となります。こちらから予約を承ります。

2018/04/26
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2018年5月号に、橋本の特集記事『業績に直結する改善活動の進め方』が掲載されました。

2018/1/5
日刊工業新聞社の雑誌「工場管理」2017年12月号に、田村の特集記事『人と設備の能力を最大化する工場レイアウトの鉄則』が掲載されました。

2017/05/30
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2017年6月号に、橋本の特集記事『付加価値を生む最適資源配分』が掲載されました。

2016/06/29
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2016年7月号に、橋本の特集記事『投資の意思決定と設備投資』が掲載されました。

2016/06/06
コンサルタントコラムのクイズに答えて書籍プレゼント! 詳しくは該当コラムをご覧ください。

2015/03/10
中央大学経理研究所発行の経理研究第58号に、橋本賢一の執筆した
<未来の利益に繋がる「管理会計」の活用>の記事が掲載されました。

2014/12/26
田村孝文・小川正樹の新著『すぐに使える工場レイアウト改善の実務』が12/26に発売になりました。

2014/12/10
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2014年12月号に、橋本の特集記事『人・設備の最適組み合わせライフサイクルメンテナンス』が掲載されました。

2014/06/19
動画コラム「見てわかる改善の原則」シリーズをアップグレードしました(6/19最新コラム)

2013/11/14 
大塚泰雄の新著『トコトンやさしい原価管理の本』が11/14に発売になりました。

2013/10/11
日本モジュラーデザイン研究会2013年度研究成果報告講演会
橋本が講演を行いました。

2013/07/30
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2013年8月号に、橋本の特集記事『マス・カスタム生産方式の構築』が掲載されました。

2013/03/21
税務経理協会発行の税経セミナー4月号に、小川正樹の執筆した明治大学専門職大学院「原価管理」の記事が掲載されました。

2012/08/10
小川正樹の新著『見える化でわかる原価情報システムの作り方と使い方』が8/10に発売になりました。

2012/03/19
橋本賢一の新著『正しい意思決定のための経済性工学がわかる本』が3/17発売になりました。

2011/09/09
橋本賢一の新著『見える化でわかる限界利益と付加価値』が9/9に発売になりました。

2011/08/29
日本プラントメンテナンス協会の機関紙プラントエンジニア2011年9月号に、橋本の特集記事『管理監督者の原価革新』が掲載されました。

2011/03/17
橋本賢一の新著『間接・サービス部門の原価管理』が3/17に発売になりました。

2010/12/20
田村孝文/大塚泰雄の新著『ムダつぶしコストダウン』が12/20に発売になりました。

2010/11/12
小川正樹の新著『開発段階の製品原価管理』が11/12に発売になりました。

2010/07/16
橋本賢一・大塚泰雄の新著『見える化でわかる売り値と買い値』が7/16に発売になりました。

2010/07/14
中国 西南科技大学の『国際IE大会』で橋本賢一と田村孝文が、中国のIEの推進をテーマに講演を行いました。

2010/03/25
小川正樹の新著『見える化でわかる原価計算』が発売されました。

2010/03/01
中部産業連盟 プログレス2010年3月号に小川の『コストダウンは設計から作り込む〜開発設計段階におけるコスト低減7つのヒント〜』 の記事が掲載されました。

2010/02/22
コンサルタントコラムを新設しました。不定期でコラムを掲載します。

2010/02/01
大塚泰雄の共著『第一線監督者マネジメントガイド』が発売されました。

2009/11/28
田村孝文の新著『図解でわかる生産の実務 作業改善 』が発売されました。

2009/ 8/20
小川正樹の新著『よくわかる「品質改善」の本』が発売されました。

2009/ 6/22
Me-learningはメンテナンス中です。詳細につきましてはお問合せください。

2009/ 5/15
『Business Risk Management』5月号に橋本の『生産性が高まる「ムダとり」のポイント』の記事が掲載されました。

2009/ 2/18
日本能率協会 2009生産革新総合大会で海外工場の生産革新について講演を行いました。

2009/ 2/18
小川正樹の新著『図解でわかる生産の実務 高品質・低コスト生産のすべて』が発売されました。

2009/ 1/19
Me-learningを再開しました。

2008/11/20
大塚泰雄の新著『よくわかる金型の原価管理とコストダウン』が発売されました。

2008/11/17
橋本賢一の新著『社長!経営が見えていますか?』が発売されました。

2008/8/29
教育研修ぺージリニューアルしました。

2008/8/22
橋本賢一の新著『よくわかる「ムダとり」の本』が発売されました。

2008/8/12
小川正樹の新著『よくわかる「レイアウト改善の本』が発売されました。

2008/4 / 1
Me-learning『計画・意志決定のための経済性工学』コース リニューアルしました。

2008/2/22
小川正樹の新著『絵でみる原価計算のしくみ』が発売されました。

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コンサルタントコラム

コンサルタントコラム

  

 価格はどのようにして決まるか?

 

原価見積と価格見積は目的が違う
 原価見積と価格見積は目的が違います。原価見積は価格決定でどれほどの利益を生むか否かの判断資料で、原価見積なしでは受注段階で利益がわからないため、実質的な価格交渉はできません。一方、価格見積は受注することが目的です。
 営業が決めるのは価格であって、原価が高ければ赤字覚悟での受注もあります。その判断基準には意図的に操作しない実力値の原価が必要で、曖昧な判断基準では利益がわかりません。さらに、原価見積は計算業務ですが、価格見積は得意先の事情を考慮して、受注可否を戦略的に判断する業務です。営業は価格見積部分にこそ時間をかけなければなりません。


原価見積・価格見積の手順
 図に得意先の受注検討依頼に始まって、見積書を提出するまでの手順を示しました。この手順は見積対象が生産財でも消費財でも適用できますが、多くの場合、得意先から見積依頼があるケースは生産財です。生産財とは部品や工場で使う機械のような生産手段として使われる財で、主な得意先は一般消費者ではなくメーカーです。生産財の価格見積は得意先が限定されますが、得意先ごとに製品が違うので、消費財に比べて見積書を書く頻度が圧倒的に多いのです。
 手順1の受注検討依頼では価格見積に必要な見積条件など、客先から詳細な仕様を入手することはトラブル防止のみならず、適正価格の見積にもつながります。そして、客先より見積依頼が出ると、手順2の原価見積業務がスタートします。

 価格見積には迅速性が要求されるので、原価を含めたすべての見積業務を営業で行うようにしたいものです。それには、製造技術の見積ノウハウをコストテーブルというデータベースに蓄積することです。すると、営業で行う原価見積は得意先の仕様条件を引き出すだけの作業になり、原価見積業務のほとんどはコンピュータに任せることができます。その分、営業は手順3手順7の価格見積に集中することができます。

 


■手順3の価格見積は基準販売価格を計算する
 製造業では売上高に占める販売費・一般管理費比率は17%〜20%もの比率になりました。販売費・一般管理費の内訳費目は、役員給与・給料・賞与・退職給与引当金・福利厚生費・租税公課・広告宣伝費・賃借料・減価償却費・荷造運賃などがあります。
製造原価に販売費・一般管理費と利益を積み上げて売価を決定する際、多くの会社では販売費・一般管理費比率を一律に設定し、差をつけるのは販売費の中の荷造運賃くらいでした。すると、見積製造原価×(1+販売費・一般管理費率)で、見積総原価が計算できます。この算式の販売費・一般管理費率は対売上高の17%ではなく、対製造原価に対する比率である点に注意して下さい。それは21.25%(17%÷0.8)になり、製造原価に1.2125を乗ずると見積総原価が計算できます。
 販売費・一般管理費が、かりに売上高の17%もの大きな比率になると、一律というわけにはいかないのです。販売費・一般管理費は顧客別に異なるので、同じ製品を売っても利益の出る顧客と出ない顧客がいるからです。顧客別に販売費・一般管理費が異なる要因は成約率の大小、客先の注文ロットの大小、営業マンの顧客への訪問回数などです。
 さらに、見積総原価に売上高に対する平均の営業利益率3%を加味すると、見積総原価÷0.97で販売価格が計算できます。ややこしい計算のようですが、売上高に対する粗利益の比率は20%とすると、見積製造原価÷0.80で販売価格が計算できるのと同じです。こうして、製造原価?販売費・一般管理費(総原価)?営業利益を積み上げて算定した販売価格を基準販売価格と呼びます。

 

限界利益があれば赤字受注してもよい


■演習1:売価決定問題をやってみよう。
図の製造原価のとき、粗利率20%,営業利益率3%を得たいとしたら、いくらの売価、販売費・一般管理費を取らなければならないか。下記データを参考に計算して下さい。


 

■演習2:売価は原価+利益の積上式の基準販売価格で決まらない時代で、客先より
140円でできないか。」と指値をされたとしたら、あなたは
□受注するか。□断るか。の二択でお答え下さい。

・正解は次のようになります。
140円で受注すると、

営業利益は140円−180.92円=△40.92円の赤字です。
粗 利 益は140円−149.21円=△ 9.21円の赤字です。
限界利益は140円− 94.00円=+46.00円の黒字です。

 意思決定の原則は、意思決定で「変わる所だけを考えて、利益の出る方を取る」です。
この原則に添って考えると、受注意思決定で収入140円と支出94円だけが変わる所で、 46円のお金=利益が残ります。この場合、収入=売上高、支出=変動費ですから残るお金=限界利益になり、限界利益がプラスであれば受注が正解です。
 会社の利益は限界利益が増えた分、粗利も営業利益も同額だけ増えることになります。また固定加工費55.21円の全額ではないですが、46円は回収しています。もし、断ってしまえば、お金は一銭も増えることはありません。
 しかし「損益分岐点は固定費を限界利益で回収する点」としたので、このケースは固定費が回収されないのでは? との疑問が残るでしょう。固定費は当該製品から回収されなくても、他の高価格を設定できる製品から回収できればよしとします。すべての製品が黒字の会社はないのです。このように考えると、価格政策の幅が広がります。

 

■「赤字でも受注してよい」の真意は?
「赤字受注はするな」と言っていた営業部長が「赤字でも受注してよい」と言い始めたのは、このコラムを読んでからのことです。

 

 赤字とは利益がマイナスのことですが、何利益のことでしょうか。一般に、売上高−(売上原価+販売費・一般管理費)=営業利益がマイナスのことですが、売上高―変動費=限界利益が大事です。原価には変動費と固定費があり、受注したときに増えるのは売上と変動費だけで、一般に固定費は受注可否に関係なく一定です。すると、受注して増える利益は限界利益増分になります。そこで、受注可否の判定は限界利益で行えばよいことになり、営業利益が赤字であっても、限界利益が赤字でない限り受注してよいのです。
 製品1個の売値200円、変動費100円、固定費400円のときの利益図表で説明しましょう。図1は現在3個売れている時で、営業利益は△100円の赤字です。この赤字製品に受注がきて、計4個売れたときが図2で、営業利益は±0円になりました。さらに受注がきて、計5個売れたときが図3で、営業利益は+100円で黒字になりました。このように限界利益の増加分に相当する営業利益が増えていることがわかります。
 これは先の演習とは若干異なり、限界利益がプラスであれば、売上数量が増えることを見越して固定費を回収しようという意図でした。営業部長が「赤字でも受注してよい」と言った意図を汲み取ることです。意図のない赤字受注は安値受注へ駆り立てる危険性があるので注意したいものです。

 また「営業利益は赤字でも、限界利益が黒字なら受注してよい」のであって限界利益が赤字の製品は絶対ダメです。出血大サービスとは限界利益がマイナスのことで、出血を放っておくと命にかかわるので、早めに治療しましょう。

 

売価からどこまでの原価を回収するか

■原価をどのように回収するか

 価格決定には製品別の見積原価計算が不可欠で、変動費であろうと固定費であろうと、すべての製品に原価を配賦して、それを売値から回収しようとします。それでも、すべての製品に利益が出ている会社はないとすれば「かけた原価のどこまでを回収するか」という優先順序があるということです。
 真っ先に回収したいのは製造原価の中の材料費・変動加工費・運賃など変動性の高い原価です。次に回収するのは、仕入業務、製造間接業務などの製造固定費で、製造原価まで回収できれば粗利益が出ます。さらに本社費などの原価を回収して営業利益が出ます。


■赤字受注を覚悟するとき
 期待する利益が得られないとき、図表のように考えて価格を決定します。Aパターンのように、すべての原価・総原価が売り値から回収されて営業利益が出ることが望ましいですが・・・・製造原価まで回収して粗利益が出ればよしとするのがBパターン。それも無理なら、変動費だけでも回収して限界利益が出ればよしとするのがCパターンです。変動費も回収できない限界利益マイナスの価格設定は避けたいところです。これが、価格を決めるときの下限値です。
 そして、時として赤字覚悟の受注を強いられても、赤字受注はダメとしないで、どこまでの赤字であれば受注してよいかの検討があってしかるべきです。


固定費はどの製品から回収してもよい
 以上のように、利益にはどこまでの原価を回収したかによって営業利益、粗利益、限界利益の3段階がありますが、いずれも利益である点が大事です。限界利益に近づけば近づくほどその製品を作るために固有にかかる変動費が多いので、本当に採算が合うか否かは限界利益で判断します。もともと、製品別に配賦されている固定費は配賦のやり方や操業度次第でいかようにも変わる原価です。全体の固定費はどの製品から回収してもよく、回収できる製品から回収すると割り切ると、価格設定の幅が広がります。しかし、いずれの製品からも固定費が回収でまないと、やはり営業利益はマイナスになるのです。

■価格決定の要素が変わった
 従来の積み上げ方式の価格決定は影を潜め、今日の価格決定要素は需要・競争・指値ということになりました。それが図表に示す、市場価格、類似価格、希望価格の3つです。
は、需要と供給の関係で決まる価格です。顧客があまり価格に関する情報を持たないときは、需要と供給の関係で決まる市場価格が価格決定要因となります。
・類似価格は、自社または他社の類似品の価格を参考にして決まる競争価格です。類似品・競合品との比較などによって顧客が価格に関する情報を持つにしたがって、競争の色彩が強い類似価格が価格決定要因となります。
・希望価格とは得意先の予算または指値による価格です。需給関係で、顧客の立場が圧倒的に強くなると、顧客は予算の範囲で製品を選択したり、サプライヤーに対して指値である希望価格を提示するようになります。さらに、価格が売上を左右する重要な要素である場合は、3つの価格要因の他に、価格政策というもう一つのハードルを越えて販売価格が決定します。

■プライスリーダーを目指す
 水とダイヤモンドのように、価値あるものが必ずしも高価格になるとは限らないように、価値=価格ではありません。価値とは、商品やサービスが与える効果、機能、満足度のことで、それは個々の人や文化、状況によって異なり、主観的なものです。一方、価格とは、商品につけられる値段で、商品やサービスの取引の対価として支払うお金のことで、市場での需要と供給あるいは競争によって客観的に決ります。

 

売り手が目指すのは高い価格です。それには、経済の原則である需要と供給あるいは競争によって決まる「希少性」にターゲットが当たります。希少性は量的な変化に対する供給(管理)力と質的な多様性に対する品質(技術)力があり、売り手は品質技術力で高付加価値をねらうことが王道ですが、顧客の技術力への認識は「希少性」に相当する程、圧倒な違いがなければなりません。これによりプライスリーダーの地位を確保できれば、貴社の未来は明るいものとなるでしょう。



限界利益を使って貴社製品の価格設定ができるExcelソフト「原価見積・価格見積」

  • ※本ソフトは原価見積・価格見積をExcelにしたイージーオーダーソフトです。
     本コラムの見積書提示までの手順が組み込まれたソフトです。
  • ※貴社の製品別の原価見積から価格見積までをワンストップで計算できます。
  • ※Excelの基本関数で作成されたデフォルト算式を貴社独自で修正可能です。
  • ※貴社の実務に合わない部分があればカスタマイズ致します。

Excelソフトダウンロード

 

 

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  【書籍】
見える化でわかる
売り値と買い値

橋本賢一・大塚泰雄/著

日刊工業新聞社 

2010年7月16日発行
A5判 全200頁

  【セミナー】
受注を勝ち取る価格の
決め方と原価見積の進め方

主催:中部産業連盟

日時:2024年11月6日


 

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第1位 原価のしくみ きほんのき 

第2位 どうして「限界利益」って呼ぶのか

第3位 限界利益があれば赤字受注してよい

第4位 何が直接費で、何が間接費か?

第5位 直接労務費は変動費として扱うか

第6位 どこまでの範囲が原価に入るのか

第7位 変動費か固定費かの判断に迷ったら

第8位 主要因をヒストグラムで見える化する

第9位 変動費・固定費とは

第10位 直接費と間接費を分けて原価計算してみる

 

 

コンサルタントコラム:バックナンバー

 

限界利益があれば赤字受注してよい

どうして「限界利益」って呼ぶのか

なぜ改善しても利益に繋がらないのか

親会社からの年5%のコストダウン要請にどう応えたか

損益を分ける分岐点BEP-Break Even Point-を計算する

付加価値はどのように求めるか

他社にない技術力で付加価値を高める

どのくらい売上げたら利益が出るか

飲料自販機で儲かっているのは電力会社だけか

利益図表・損益分岐点図表を描いてみる

半値にしても倍売れば元がとれるか?

利益管理は見えるようにすることから−損益分岐点を計算する−

プロダクトミックスで付加価値をつける

設備投資をしてまで受注するか

顧客が価値を感じる製品とは

割り勘計算は損得計算ではない

設備の売却損が出ても得をする

利益はどのようにして生まれるのか

 

何が直接費で、何が間接費か?

変動費か固定費かの判断に迷ったら

どこまでの範囲が原価に入るのか

直接労務費は変動費として扱うか

何が本当のIE(Industrial Engineering)ですか?

金型コストテーブル@:製品図面から金型費を読むコストテーブルの作り方

金型コストテーブルA:金型構造と製品構造の結び付きを分析する 

金型コストテーブルB:コストテーブル作成に必要な原価の基礎知識

金型コストテーブルC:コストテーブル作成に必要な段取り

金型コストテーブルD:精度アップに必要なグルーピング分析

金型コストテーブルE:Step1 金型費を左右する要因を製品図面より分析

金型コストテーブルF:Step2 変動要因のデータ収集

金型コストテーブルG:Step3 主変動要因で行う回帰分析

金型コストテーブルH:Step4 算式の精度アップの進め方

原価意識はどうしたら身につくか

売価からどこまでの原価を回収するか

コストテーブルを使って購入価格を下げる

コストテーブル作成のコツ

VEはコストダウンの大きな武器

全部原価計算と部分原価計算

コストテーブルはコストのナビゲーター

企業の業績管理に必要な原価情報とは

標準化は数の少ないものを狙え

原価の本質は価値の高いものにお金をかける

原価情報はものづくりの救世主

売れる商品の感性機能へのコストのかけ方

発想されたアイデアを使えるアイデアにする

直接費と間接費を分けて原価計算してみる

「理想原価」とは何? 理論的にみつける方法はあるか? 

製品の開発・設計時の原価管理に困ったときは

顧客要求により増加していく金型・治工具費の対応策

あなたはムダを見つける目がどれくらいありますか?

歩留ロスとは何か?

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IoT時代の工場レイアウト@:IoT時代の工場レイアウト改善と再構築

IoT時代の工場レイアウトA:P,Q,R,S,Tの決め方

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IEと生産システムの基本@:インダストリアル・エンジニアリングとは何か

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標準時間とパフォーマンスの測定、評価

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